馬に乗って草原を歩いてみたい。でも、初めてなので少し怖い。
そんな気持ちでキャンプを訪れるお客様は、少なくありません。
HorseCampMongoliaで乗馬を教えている、チカです。
最初に知ってほしいのは、馬も私たちを見ているということ
私は遊牧民の家庭で育ったので、子どもの頃から馬が身近にいました。
でも、日本から来るお客様にとっては、近くで見る馬が想像以上に大きく感じられることがあります。
馬を目の前にすると、楽しみより先に「少し怖い」と感じる方もいるでしょう。それは珍しいことではありません。
馬は人の動きや声、緊張している様子をよく見ています。そこで、いきなり乗るのではなく、まずは馬に近づく方法や安全な立ち位置、触れ方から説明します。
馬の体に触れて呼吸や温かさを感じると、少しずつ表情がやわらかくなる方もいます。

馬具と乗り方を確認します
次に、乗馬で使用する鞍や手綱などの馬具を説明します。

HorseCampMongoliaでは西洋鞍を使用しています。鞍には手で持てるホーンがあるため、乗り降りするときや、最初に馬の動きへ慣れるときにも利用します。
ヘルメット、プロテクター、チャップスはキャンプでご用意しています。正しく装着できているか、スタッフが騎乗前に確認します。
乗り方についても、足を掛ける位置や手を置く場所を順番に説明します。分からないときは、遠慮せず何度でも聞いてください。
最初はスタッフが馬を引いて歩きます
初めて馬に乗ると、馬が一歩動いただけでも体が大きく揺れたように感じます。
そのため、最初はスタッフが馬を引いて歩く「引き馬」で、馬の動きに慣れていただきます。
この時間に確認するのは、速く走る方法ではありません。
- 鞍の上で姿勢を保つ
- 視線を下げすぎない
- 足や肩に力を入れすぎない
- 馬が歩くリズムを感じる
まずは落ち着いて馬の動きに慣れることが大切です。
休憩後に基本操作を練習します
引き馬で馬の動きに慣れたら、いったん休憩を取ります。その後、再び馬に乗り、自分で基本操作を行う練習へ進みます。
練習するのは、主に次の操作です。
- 馬を前へ進める
- 馬を止める
- 右へ曲がる
- 左へ曲がる
最初から全部をうまくできなくても大丈夫です。
大切なのは、馬に伝わる合図を理解し、安全に操作できるようになることです。スタッフが近くで様子を見ながら、必要に応じて説明や補助を行います。

草原へ出るかどうかは安全を確認して決めます

基本操作を練習したあと、インストラクターが安全に乗馬できると判断した場合に、草原へ出発します。
草原乗馬では、基本的に常歩というゆっくりした歩き方から始めます。
その日の天候、草原の状態、馬の様子、参加者の体調や習熟度によって、乗馬時間やルートを変更することがあります。
速歩や駈歩は、すべての方が必ず体験できるものではありません。特に日帰りコースでは、基本操作を理解し、スタッフの管理のもとで草原乗馬を楽しむことが目標です。
もっと長く練習したい方には、1泊2日や2泊3日のコースもあります。日数が長くなるほど、前日に習った操作を繰り返し練習する時間を取れます。
「怖い」が少しずつ「楽しい」に変わる時間

乗馬が初めての方にとって、馬に近づき、自分で馬を動かし、草原へ出ることは大きな挑戦です。
だからこそ、最初は緊張していた方が、少しずつ馬の動きに慣れていく姿を見ると、私もうれしくなります。
HorseCampMongoliaが大切にしているのは、ただ馬に乗って写真を撮ることだけではありません。
馬について知り、安全な乗り方を練習し、自分の合図で馬が歩き始める。その瞬間も含めて、モンゴルの乗馬を楽しんでいただきたいと思っています。
乗馬経験がなくても、「モンゴルの草原を馬と歩いてみたい」という気持ちがあれば、ぜひ挑戦してください。
私たちが基礎からお手伝いします。

