はじめての草原乗馬を、安心して楽しむために
馬は一頭ごとに性格があり、その日の体調や周囲の環境にも反応する動物です。また、モンゴルの草原では、風や雨、気温、地面の状態が短時間で変化することがあります。
そのため、乗馬の危険を完全になくすことはできません。
Horse Camp Mongoliaでは、危険をゼロと説明するのではなく、乗馬前の確認、基礎講習、装備、スタッフの判断によって、できる限り事故を防ぐことを大切にしています。
お客様の「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、無理をさせないこと。それが私たちの安全に対する基本方針です。
馬は草原で放牧しています
Horse Camp Mongoliaの馬は、乗馬用の馬として一日中小さな柵の中に入れているわけではありません。
乗馬に使用していない時間は、モンゴルの草原でほかの馬と一緒に放牧しています。草を食べ、群れの中で過ごす、モンゴルの馬本来の生活に近い飼育方法です。
一方で、馬は機械ではありません。毎日まったく同じ状態とは限らず、その日の体調や気分にも違いがあります。
乗馬に使用する前には、スタッフが馬の歩き方、身体や脚の状態、傷の有無、蹄の状態、落ち着きなどを確認します。いつもと様子が違う馬や、乗馬に適さないと判断した馬は、その日の乗馬には使用しません。
お客様に合わせて馬を選びます
馬には、おとなしい馬、よく歩く馬、周囲の馬について行きたがる馬など、それぞれに特徴があります。
お客様の年齢、体格、乗馬経験、緊張の程度などを確認し、その日に乗る馬を決めます。
ご希望の馬があった場合でも、安全上の理由から別の馬をご案内することがあります。また、同じお客様でも、講習中の様子によって馬を変更する場合があります。
すぐに草原へは出発しません
Horse Camp Mongoliaでは、到着してすぐに馬に乗り、草原へ出発することはありません。
乗馬前に、次の内容を順番に確認します。
- 馬に近づくときの注意
- 馬のそばでしてはいけない行動
- ヘルメットなどの安全装備
- 西洋鞍と手綱の説明
- 安全な乗り方と降り方
- 引き馬による馬上慣熟
- 馬を進ませる方法
- 馬を止める方法
- 右・左へ方向を変える方法
- スタッフの合図と隊列のルール
最初はスタッフが馬を引き、お客様が馬の動きや高さ、揺れに慣れる時間を設けます。
その後、ご自身で「進む・止まる・右・左」の基本操作を練習します。インストラクターが草原へ出ても問題ないと判断してから、場外での乗馬へ進みます。
安全装備を着用します
乗馬中は、原則として次の安全装備を着用していただきます。
- 乗馬用ヘルメット
- ボディプロテクター
- チャップス
装備は、体格に合ったものをスタッフが確認して貸し出します。
軍手または滑りにくい手袋は、お客様ご自身でご用意ください。スカート、サンダル、ヒールのある靴など、乗馬に適さない服装では参加できません。
馬具を乗馬前に確認します
乗馬前には、鞍、腹帯、鐙、手綱などの状態を確認します。
鞍を装着した直後だけでなく、乗馬の途中でも必要に応じて腹帯や鐙の状態を確認します。お客様が違和感や緩みを感じた場合は、すぐにスタッフへお知らせください。
ご自身の判断で馬具を外したり、長さを変更したりしないようお願いいたします。
草原では一列で進みます
草原では、原則としてスタッフが決めた順番で一列になって進みます。
前の馬との距離を保ち、急に追い越したり、横に大きく広がったりしないようにします。馬同士が近づきすぎると、蹴る、かむ、急に方向を変えるなどの行動につながる場合があるためです。
乗馬経験がある方でも、インストラクターの許可なく速歩や駈歩を行うことはできません。
お客様の技量だけでなく、馬の状態、隊列全体、地面、天候などを見ながら、インストラクターが速度を判断します。
少人数でご案内します
ツアーの定員は最大5名です。
参加者が3名以上の場合は、原則として補助スタッフが同行します。乗馬中は一人のお客様だけを見るのではなく、馬同士の距離、隊列、周囲の地形、天候の変化なども確認しながら進みます。
グループ内で経験の差が大きい場合は、初心者の方に合わせて速度やコースを調整します。
天候と草原の状態を確認します
モンゴルの草原では、晴れていても急に風が強くなったり、雨が降ったりすることがあります。
また、雨の後は地面が滑りやすくなり、草に隠れた穴や石が見えにくくなる場合があります。
次のような場合は、出発時間、乗馬時間、コース、速度などを変更します。
- 強風や雷雨のおそれがある場合
- 地面が滑りやすい場合
- 視界が悪い場合
- 馬やお客様の体調に不安がある場合
- インストラクターが安全な実施が難しいと判断した場合
安全を優先し、乗馬を短縮または中止することもあります。
無理に速く走らせません
初心者のお客様には、まず常歩で馬を安全に操作できることを大切にしています。
「せっかくモンゴルに来たので速く走ってみたい」というお気持ちがあっても、基本操作が十分でない場合や、当日の状況が適さない場合は、速歩や駈歩を行いません。
写真や動画を撮るために馬を無理に走らせることもありません。撮影は、安全に停止できる場所を選んで行います。
お客様にも守っていただきたいこと
安全な乗馬には、スタッフの管理だけでなく、お客様のご協力も必要です。
- スタッフの説明と合図に従ってください。
- 馬の後ろへ急に近づかないでください。
- 馬の近くで走ったり、大声を出したりしないでください。
- 乗馬中に自分の判断で隊列を離れないでください。
- 体調不良、痛み、恐怖、不安を感じた場合は、我慢せずにお知らせください。
- 飲酒後の乗馬はできません。
- スタッフが危険と判断した行動が続いた場合は、乗馬を中止することがあります。
「少し怖い」「もう一度練習したい」と伝えることは、恥ずかしいことではありません。遠慮せずスタッフへお知らせください。
参加条件と海外旅行保険
乗馬ツアーの参加条件は、原則として身長130cm以上、または8歳以上です。
ただし、年齢や身長を満たしていても、体格、健康状態、スタッフの説明を理解して行動できるかなどを確認し、安全な参加が難しいと判断した場合は乗馬をお断りすることがあります。
また、ツアー参加時には、海外旅行保険の加入証明を紙またはスマートフォンの画面でご提示ください。乗馬中の事故やケガが補償対象に含まれているか、出発前にご自身でご確認ください。
最終的な判断はインストラクターが行います
その日の馬、天候、地面、お客様の状態は毎回異なります。
予定していた内容であっても、インストラクターが安全に実施できないと判断した場合は、馬の変更、コース変更、速度制限、乗馬時間の短縮または中止を行います。
Horse Camp Mongoliaは、予定どおり進めることよりも、全員が無事にキャンプへ戻ることを最優先にしています。
